2018/10/22 細かい文書を追加。しまい方と角の処理について追記。
今回は作品では無く、レース革を用いたダブルステッチのやり方です。 ダブルステッチのやり方って、あまり情報が無いんですよね。うちの本にも書いてはありますが、今ひとつわかりづらいです。 ステッチの種類はいくつかありますが、ダブルステッチはかなりしっかりした出来になり、シングルステッチに比べ革の断面も見えなくなっていい感じです。しかもやり方さえわかれば、基本的な縫い方を守れば結構うまく綺麗にできます。私は以下のような感じでやっています。
レース革は3mm×90cm。これでダブルステッチ10cmくらいできます。 革の消費が激しいので、レース革は余裕を持って準備しておきましょう。途中で別のレース革になると色とか変化するので。 結構時間がかかるし、途中で切れたりします。切れたら切れたで補修のやり方がありますので、それもマスターしましょう。 穴の開け方に注意が必要です(詳しくは以下)。 穴開け
穴あけには平目打ちを使います。ハンマーで叩くとうるさいし、スティングレイ革は堅いので、今回は平目パンチを使用しました。平目パンチはペンチみたいな形で挟めるだけで穴が開きます。 しかし、実際には穴は狭いか開いていないことが多いので、しっかり握るか後でナイフで軽く切ります。いずれにしろ、レースを通す前にレース針を通しておくといいでしょう。 ちなみに、私は2mm間隔の平目を使ってます。レースは3mmなのでかなりきついですが、幅が広いと目が粗くなって見栄えが悪くなります。 穴は端から3mmくらいのところに開けています。2mmから3mmくらいが良さそうですね。
また、事前に穴を開ける場合は、革一枚一枚丁寧に開けましょう。複数枚重ねて穴を開けると、汚くなったり、写真のようにずれたりします。
縫い方
2018/10/22補足…2枚以上の革を重ねて縫う時は、それぞれ異なる歪みが発生し、全体的に歪んだり曲がったりする場合があります。堅い板状の物(私は鉄板定規を使ってる)を挟むと、クリップなどで固定して縫うと歪みが抑えられて綺麗に縫えます。
さて、実際の縫い方です。縫い始めからですが、縫い終わりやレースの継ぎ足しは省略します。見栄えの綺麗な面を「表」、断面を「上」と表現しています。 まず、「表」からレース針を刺します。レース革は裏面が上を向いています。そのままレースを通し、2cmくらい残します。ここは最後に切断したりするので多く残す必要はありませんし、適当でいいです。残したレースに、長い方のレースをクルっと巻き付けて、レース針を次ぎの穴に差します。回し方、レースの表裏に注意。また、レース針をちょっと刺したらレース革が捻れていないか入念に確認します。結構錯覚で捻れますので。 レース針ははじめと同様にレース革の裏面が上を向くように刺します。 ここで、レース革の×ができあがるのが重要です。 形は多少崩れていても問題ありません(縫い始めの箇所は後でもほどくことができるので)。 写真の場所にレース針を刺します。この時も、レース革の裏面が上を向きますね。 差す時に×の二本の革の下を通してください。一本の革の下だとシングルステッチになります。次の穴にレース針を差します。引っ張りすぎるとレース革が簡単に切れるので、強すぎず弱すぎずに締めてください。ここでまた×が出来ています。また、×の下を通します。場所をよく確認してください。そしてまた穴に通します。 基本的には
×の下を通す。 穴を通す。
の繰り返しです。縫い始めは混乱しますが、ここまで縫えば後は繰り返しなので難しくありません。 ただ、時間が掛かるし、普通は10cm程度では済まないので継ぎ足しも必須です。革の種類によっては良く切れたりするのでかなりイラっとします。 忍耐強く縫っていきましょう。
角の処理
角ですが、特に力加減を変えないで写真の通り一つの穴に対して2回通すと綺麗な角になります。雰囲気的には角が45度曲がる毎に2回通す穴が一カ所って感じですね。写真のように90度曲がる角に対しては、2回通せばOKです。
しまい方
ループ上に縫った場合の最後の処理の仕方です。図のコメントが見えない場合は、図をクリックすれば大きくなるはずです。
普通に縫い続けて、最後の穴に通す直前まで縫います。 そしたら、一番先頭の部分を、輪っかから外します。 外した剰りは不要ですが、革2枚重ねの場合は、革と革の間まで引き抜きます。 剰りは不要なので切断しても大丈夫なのですが、先に切断すると、引っこ抜けたり最終調整がしづらいので、個人的には残しておいて最後に切断した方がいいです。
縫い残した部分を進めます。 普通に縫いますが、革の穴を通し、次の×を通す前に、先頭の輪っかにレースを通してから×を通します。 ×を通した後、微妙に歪みが出来るのである程度は直しますが、強く引っ張るとレースが切れるので、ほどほどに締めます。(最終的な締め具合の調整は後でするので、ここでは歪んでても大丈夫)
×を通した後に、さらに最初の輪っかに通します。輪っかを通した後も切れない程度に強めに締め、徐々に形を整えていきます。 最初の輪っかを通した後に、次の革の穴を通します。 この穴は普通に反対側まで貫通して良いですが、この穴には先頭のレースも通ってます。なので、先頭のレースを引き抜かないように慎重に通します。
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